2010年7月9日
● 抗酸化成分 Antioxidant
生体内で生じる活性酸素や脂質過酸化物がさまざまな疾病の原因になる。 抗酸化成分は、酸化物の生成を抑制するとともに生じた酸化物を無害の還元型に戻す働きを持つ。
n-3系列(α-リノレン酸、EPA、DHAなど)の不飽和脂肪酸は、健康の維持に重要な役割を果たすが、二重結合を多く含むので、酸化されやすいのが難点。 不飽和脂肪酸の生理活性を活用するには、抗酸化成分を併せて摂ることが重要。
しかし、抗酸化成分の過剰摂取も問題となる。 抗酸化成分が不飽和脂肪酸を還元するのは、自分自身が酸化されるからである。 抗酸化成分の酸化物は脂質過酸化物や活性酸素より生体毒性は低いが、大量に存在すると毒性物質としてはたらく。 生理活性の高い成分ほど、過剰摂取による生体毒性が出やすいので注意すること。