● 高脂血症 Hyperlipidemia

血液中のコレステロールや中性脂肪のレベルが高い状態を高脂血症という。
高脂血症の人では動脈硬化が進行しやすく、心筋梗塞や脳梗塞などの循環器疾患の発症につながるので、早期の対策が必要。

● 高血圧 Hypertention

動脈血圧が持続的に上昇する病気。
血圧の上昇を防ぐためには、食生活の健全化と適度な運動が効果的。 塩分の摂りすぎは血圧を上昇させる。食塩の含まれるナトリウムが血圧を上昇させカリウムが血圧の上昇を抑制する。カリウムに富む野菜、果実、海藻類を充分摂取する。
高脂肪食は動脈硬化を促進して血圧を上昇させる。動脈硬化は脳梗塞や心筋梗塞につながる。
たんぱく質の摂取は血管壁の強化を通じて血圧上昇を抑制する。好き嫌いせず、バランスよくたんぱく質を摂取すること。
血圧低下には運動が有効。適度な運動を継続すると、血圧が低下し心拍数が減少する。
心拍数の減少は心臓の負担を軽減し、心臓疾患の発症率を低下させる。
また、動脈硬化の発症を抑制するHDLコレステロールのレベルが上昇する。
運動により筋肉がつくと、基礎代謝が上昇して安静時のカロリー消費が増えるので、肥満になりにくくなる。

● がん予防に役立つ12条

1 偏食せず、栄養のバランスのとれた食事をする
2 同じ食品を繰り返して食べない
3 食べ過ぎを避ける
4 深酒をしない
5 タバコを少なめに
6 適量のビタミンA,C,Eを摂り、食物繊維を多く摂る
7 塩辛いものを少なめに、あまり熱いものは食べない
8 魚の焼けこげなど、ひどく焦げたものを食べない
9 カビのはえた食品を避ける
10 過度の日光にあたらない
11 過労を避ける
12 体を清潔にする

● 生活習慣病とその原因

【食習慣】
  2型糖尿病、肥満症、高脂血症、高尿酸血症、循環器病、大腸がん、歯周病など
【運動習慣】
  2型糖尿病、肥満症、高脂血症、高血圧症など
【喫 煙】
  肺扁平上皮がん、循環器病、慢性気管支炎、肺気腫、歯周病など
【飲 酒】
  アルコール性肝疾患など

● 生活習慣病 Life style related disease

食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症や進行に関与する疾患群。
日本人の3大死因は、がん、心疾患、脳血管疾患である。これらの疾病は、40才以上の成人に発症する確率が高く、成人病と呼ばれていた。
これらの疾病に加え、糖尿病や慢性肝疾患などの疾病が生活習慣と深い関係にあることが解り、生活習慣病と呼ばれることになった。

● 健康診断 Physical checkup、Medical

生活習慣病の危険をいちはやく察知し、適切に対処するためには、定期的な健康診断が必要。早期発見が大事に至ることを防ぐ。
できれば半年に1回、少なくとも年に1回の健康診断を受けること。健康診断項目の意味するものを良く理解し、医師の指導に適確に従うことが健康維持に必要。

● 特定アレルギー食品

食品衛生法で定めた食品アレルギーを起こしやすい食品。
【表示が義務付けられた食品】
  卵、乳、小麦、ソバ、落花生
【表示を推奨する食品19品目】
  アワビ、イカ、イクラ、エビ、カニ、サケ(鮭)サバ、牛肉、鶏肉、豚肉、オレンジ、キウイフルーツ、
  クルミ、大豆、マツタケ、モモ(桃)、ヤマイモ、リンゴ、ゼラチン
関連事項:アレルギー

● 食事のバランスガイド

食事のバランスを取るための指針として(社)日本栄養士会が提案したもの。
食品を主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の5つに分類。
サービング(SV)という単位を設定し、消費エネルギーごとに1日に摂取すべきSV数を与えているのが特徴。

● 推定エネルギー必要量

生活に必要なエネルギーは身体活動レベル別に3段階に分けられている。

・低い(Ⅰ)・・・生活は大部分が座位で、静的な活動が中心

・普通(Ⅱ)・・・座位中心の仕事で、職場内での移動、立位での作業や接客、
                                      通勤、買い物、家事、軽いスポーツなどのいずれかを含む場合

・強い(Ⅲ)・・・移動や立位の多い仕事、活発な運動習慣を持つ場合。

● 基礎代謝 Basal

身体的、精神的に安静な状態で消費される最少のエネルギー代謝量。
生きていくために最低限のエネルギー量。基礎代謝の低い人は太りやすい。